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Philosophy (哲学)

Book of Interest

エマソンの東洋教育

Emerson’s Eastern Education

後藤 昭次 立教大学名誉教授  

Author: Shoji Goto (Professor Emeritus, Japan)   

Publication Date: 2016年12月既刊 

Nova Science Publishers

ISBN:  978-1-53610-128- 7 Binding: Hardcover Price: $95.00

本書のタイトルにある Eastern Education は、エマソンが『プラトン論』のなかで使っていることばで、プラトンは東洋思想を学ぶことで偉大な思想を完成させることができた、それがエマソンの言う「プラトンの東洋教育」です。エマソンもまた、アメリカのプラトンになりたかったのです。

本書はエマソンの著作や超越思想とかかわりのある思想を検討しながら、その思想や方法に近づこうと試みたものです。エマソンは熱烈なプラトン読者であり、またモンテーニュの愛読者でもありました。プラトンを熱愛すると同時に、懐疑を重ねて真理を追究してやまないモンテーニュの方法にも感動し、その根本にある “Go abroad and mix in affairs” という方法をも、極力、自分のものにしたいと望んでいます。新しいアメリカ思想は異質なものを排除してはならない、異質なものを自らの血の中に取り入れることで、新しいアメリカ思想は生まれる、それこそ、エマソン思想の中核となるものです。エマソンを読めば、いたるところに東洋思想の断片や引用文が目に付くのは、そのためです。

関連文献が古典から現代思想まで及んでいるために、読者対象は文学・比較文学専攻の大学院生、上級の学部生ということになるかも知れませんが、文化研究やアメリカ超越主義、哲学の分野に興味を持つ人たちにも興味深いものも多く、また、現代思想との関連ではハイデッカー、デリダ、あるいはレヴィナスなどの思想とのかかわりも取り上げられているので、広く一般読者にもお勧めできるものです。

​※著者による解説

 

Contents

Table of Contents: 

Dedication 

Acknowledgements 
 

Foreword

Introduction. Emerson among Orientalists 

 

Chapter 1. Looking for the Law of Nature

Chapter 2. The Eternal One

Chapter 3. Unity and Equality

Epilogue. For the Transcendent Soul 
Bibliography 
Index 

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